完全な実力主義




2010年06月07日(月)
製造業工場の内部 (1997年当時)

次に仕事意識はどうなのだろうか。
すでに中国において、仕事は実力主義というのはもう当然のこととなっている。
私達からみると、厳しいと思うほどの完全な実力主義なのだ。

例えば、入ったばかりの労働者は、一番安い賃金から始まり、働きぶりに 応じて給料は上がる。頭に三角巾を被っており、黄、ピンク、青と 色分けされている。作業が悪いと給料は下がり、ついには解雇となることもある。
また、コンピュータのタイピストは、22歳になるとみんな定年。 手の神経が衰え、タイプのスピードが落ちるからだそうだ。 そうなると次の仕事を探さねばならない。実際に生産作業に携わっている人々の賃金はとても安かった。 しかし、年々その賃金も上昇する一方である。そのため、賃金の安い労働力を求める企業は、 賃金の高くなった沿岸地域から賃金が安くすむ内陸地域へと工場を移転したりする動きもある。